家具の手入れを学ぶ
- 家具には、それぞれがもつ独特の機能のほか、使われている各種の素材にいろいろな特性がある。良い家具を、いつまでも美しくご愛用いただくためには、家具の機能、素材の特性をよく理解したうえで正しく使っていくことが大切である。
汚れの手入れ
- 木の部分
- ふだんは、柔らかい布で軽く乾拭きをする。汚れが目立つ場合は、お湯で薄めた中性洗剤で軽く拭き取り、その後よく水拭きしてから、柔らかい布で乾拭きをする。化学ぞうきんは使用しないようにしよう。塗装面のツヤが消えたり、シミになる場合がある。
害虫を発見した場合は、直ちに殺虫や殺虫処理をしてください。放置すると被害が拡大する恐れがある。 - 合成皮革(ビニールレザー)
- ふだんは柔らかい布で軽く乾拭きをする。飲み物や食べ物の汚れが付いた場合は、お湯で薄めた中性洗剤で軽く拭き取り、その後よく水拭きしてから乾拭きをする。ビニール製品などを長時間重ねたままにしておくと、変色の原因になるので注意しておこう。
- 革張地
- ふだんは、柔らかい布で表面を乾拭きする。化学ぞうきんは使用しない。手あかなどの軽い汚れは、固く絞った蒸しタオルで拭き取り、最後に乾拭きをする。
汚れが目立つ場合は、まずお湯で薄めた中性洗剤で汚れを落とし、固く絞った蒸しタオルで洗剤分をよく拭き取った後、自然乾燥させる。(部分的に拭かずに、周囲もまんべんなく拭く)
ただし、素上げ調仕上げの革は吸水率が高く、シミの原因になるので、乾拭きのみにしておく。リビングにインテリアとして置くソファは特にゲストに見られることを意識して入念にシミ取りを行う。
ビニール製品などを長時間重ねたままにすると、変色の原因になるので注意しよう。 靴用クリーム、溶剤【シンナー、ベンジンなど】、車・床用ワックスは使用しないように。整髪料も革を傷めますので、ていねいに拭き取る。
- 布張地
- 定期的に掃除機でゴミを吸い取るか、軟らかいブラシでブラッシングする。飲み物や食べ物の汚れがついた場合は、お湯で薄めた中性洗剤で汚れを落とし、固く絞った蒸しタオルで洗剤分をよく拭き取り、乾拭きをする。(吸水性のある布でやさしく拭き取ることがポイント) なお、毛足のあるパイル織りは、パイルが起きないことがあるので、ご了承くださいませ。
- マットレス
- マットレスは、局部的な変形を防ぐため、年に3〜4回程度、反転・逆転させる。ただし、リクライニングベッド用マットレスは反転・逆転できない。ベッドの種類の一つ、ソファベッドに使われているマットレスは反転、逆転できるものが多いので安心。
- プラスチック・金属部
- 取っ手や蝶番など、金属類の表面には、サビや変色を防ぐための塗装が施されている。ふだんは、柔らかい布で軽く乾拭きをする。
汚れた場合は、お湯で薄めた中性洗剤で軽く拭き取り、その後よく水拭きしてから、乾拭きをする。金属部には、さらに潤滑油を薄く塗って、そのあと柔らかい布で軽く拭き取る。扉の蝶番金具には、半年に1回程度は、可動部に少量の潤滑油を差しておくと、スムーズな動きが保てる。 傷の手入れ
- 少しの傷の場合、市販のクレヨンタイプの補修材などで目立たなくすることは出来るが、深い傷や範囲の大きい傷に関しては、高度なテクニックを要するので、オールライトまたは修復業者まで相談しよう。
- ※使用上のご注意
- 商品のご使用にあたっては、取り扱い説明書を必ずご覧の上、正しくお使いください。また、取扱説明書は大切に保存し、必要なときにお読みください。
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Last update:2023/5/22